大相撲初場所は両横綱が休場する中、優勝したのはなんと幕尻の徳勝龍!
場所前は誰も予想しなかった展開で、まさに万馬券レベルの大番狂わせでしょう!
ところで徳勝龍とはいったいどんな力士なのか?
今回の優勝で初めて存在を知った方が多いと思いますので、まとめました。
徳勝龍は奈良県出身!稀勢の里と同世代
徳勝龍(とくしょうりゅう)は1986(昭和61)生まれ。奈良県奈良市出身です。
第72代横綱稀勢の里や、大関豪栄道、元関脇栃煌山、妙義龍らと同学年で、「花のロクイチ組」と呼ばれる世代の1人に数えられています。
しかし徳勝龍は稀勢の里らとは違って目立たない存在でした。
2013年7月場所に新入幕。
この場所は14日目まで9勝5敗の好成績で、千秋楽に勝てば三賞(敢闘賞)が決定していましたが、惜しくも敗れ、受賞を逃してしまいます。
それ以降、現在まで三賞とは無縁で、近年は幕内と十両を行ったり来たりの土俵生活が続いていました。
土俵入りの声援が少なすぎると話題に…
徳勝龍はツイッターで一時期「土俵入りの声援が少なすぎる」と話題になっていました。
土俵入りの際の観客の声援が多いか少ないかは、力士の人気のバロメーターになっています。
遠藤など人気力士には大歓声が起こる中、徳勝龍はいつも「シーン…」。
そんな中、ツイッターでは「徳勝龍の声援が少なすぎて可哀想」との声が…。
そこから応援が輪が広がり、ツイッター上で大人気の力士となりました!
@ryogokulove 今日は満員御礼もあり、いつもより土俵入りの時に力士に向ける声援が多く、みなさん声も大きかったのですが、徳勝龍の紹介の時だけ声援がひとつもなく…なんだか悲しくなりました(T ^ T)
— ちい勝龍 (@chii_yama) May 17, 2014
土俵入りって残酷だよね。毎日自分にファンが少ないことを思い知らされるんだから。っていうか徳勝龍への声援やけに少なくなかった?
— トツ・キブツ。 (@tokkibutu) May 24, 2015
徳勝龍ってご当所なのに土俵入りでも全然声援が聞こえないんだよな…少し気の毒 #sumo
— カボチャ (@jocx_tv_kawada_) March 16, 2017
大相撲総選挙で4位に!
徳勝龍は昨年行われた日刊スポーツ社主催の第8回大相撲総選挙で、横綱白鵬や人気力士の遠藤、話題の小兵力士炎鵬、開催前の優勝力士朝乃山らを抑えて4位に輝いています!
この総選挙は複数投票可能なので、1人で大量に投票した方がいたようですが、それだけ熱狂的なファンを得ている証拠です。
一般的には地味な存在ですが、マニアックな相撲ファンに人気の力士といえるでしょう!
【参考】第8回大相撲総選挙
阿波踊りのポーズが可愛い!
今場所の徳勝龍は、なんといっても土俵際での逆転が光ります。
元々土俵際に強い力士で、まるで阿波踊りを踊っているかのような独特のポーズをよく見せてくれます。
大相撲11日目。昨日の一枚。徳勝龍の阿波踊り。#大相撲 pic.twitter.com/IHVhpQ7YKd
— 平民金子 (@heimin) January 22, 2015
徳勝龍、土俵際ポーズ集!(^∀^) #sumo pic.twitter.com/027eyxgOps
— くるくるおばけ@ブログ「大相撲取組内容」 (@kuru2obake) January 21, 2015
荒ぶる徳勝龍のポーズ!!!!
— ooaco (@ooaco) January 21, 2015
もうすぐ飛べるレベル。#sumo pic.twitter.com/Ne2QIFgVpE
初場所中日終了時
— 佐々木一郎 (@Ichiro_SUMO) January 19, 2020
【幕内】1敗=貴景勝、正代、徳勝龍 2敗=遠藤、豊山、輝、照強
【十両】全勝=照ノ富士 2敗=大翔鵬、大奄美https://t.co/mDYTDzj7bF pic.twitter.com/oJ1Od2lfXy
奈良県は相撲発祥の地!
徳勝龍の地元、奈良県は相撲発祥の地とされています。
日本書紀によると、垂仁7年、天下一の豪傑、當麻蹶速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)が垂仁天皇の前で力比べをしたとの記録があり、これが相撲の起源とされている。葛城市は當麻蹶速の生誕地で、相撲発祥の地として知られる。
引用元:「相撲発祥の地」は奈良・葛城 日本書紀に記録 相撲甚句で語るイベント開催|産経WEST
奈良県葛城市には相撲館『けはや座』があり、原寸大の土俵や、相撲に関する資料が展示されています。
葛城市相撲館『けはや座』の詳細情報を見るそんな相撲とは縁の深い奈良県ですが、戦後で幕内力士は力櫻(りきおう)、大真鶴(だいまなづる)、そして徳勝龍のたった3人しか排出していません。
幕内最高優勝となると1922(大正11)年の鶴ヶ濱(つるがはま)まで遡ります。
徳勝龍は奈良県出身力士としては実に98年ぶりの優勝を果たしました!